被災地に対して政府はいろいろなことをして

東京電力福島第一原子力発電所の1号機では、5日にも、水素爆発が起きて以来初めて作業員が原子炉建屋に入ることになっていますが、東京電力では、この作業がうまくいけば、2号機や3号機でも建屋内で作業を行うことを検討したいとしています。
RMT
1号機では、格納容器を水で満たして原子炉を冷却できるか調べるため、格納容器内の水位を確認するなどの対策が求められています。今回の作業は、こうした作業環境を確保するため、建屋内の空気から放射性物質を取り除く装置を設置するもので、5日にも、作業員が建屋内に入り、放射性物質を含む空気を吸い出す管などを設置する計画です。2日から作業員が実際の手順を繰り返し練習しているほか、出入り口に放射性物質が外に漏れるのを防ぐ特殊なテントを設けるなどの準備を慎重に進めていて、東京電力では今回の作業がうまくいけば、2号機や3号機についても建屋内での作業を検討したいとしています。これについて、政府と東京電力でつくる統合対策本部の事務局長を務める細野総理大臣補佐官は、2日の記者会見で「原子炉建屋の中に作業員が入れるかどうかがカギだ」と述べ、原子炉を安定的に冷却する仕組みを作るには建屋内での作業が重要だという認識を示しました。
東日本大震災の被災地の農業や漁業の復興に向けて、農林水産省は、農地や漁業関連施設を集約化して経営効率を高めるための特別措置を講じる法案を検討する方針です。

東日本大震災の被災地には農業や漁業が盛んな地域が多く、津波などで被害を受けた農地や漁業関連施設をどのように復興するかが大きな課題の一つとなっています。このため、農林水産省は沿岸部の地域については津波の被害を受けないよう住宅地を高台に移すことや、農地や漁港などを一体的に整備し、経営効率を高めるための特別措置を講じる法案を検討する方針です。具体的には、農地や漁業関連施設などを集約化して整備できるように農業振興法や都市計画法など、既存の法律で区分が決められている農地や住宅地などの区割りの変更を容易にするとしています。農林水産省は、被災地の復旧・復興に向けた政府の第2次補正予算案の提出に併せて法案をまとめたいとしており、今後、国土交通省などの関係省庁や地元自治体との調整を急ぐことにしています。マビノギ RMT

自然エネルギーを地球温暖化対策と産業競争力の強化策に生かす道筋を広げたい

新エネルギー産業技術総合開発機構は、海に風車を浮かべて発電する「浮体式洋上風力発電」の実証研究に向けた調査活動に乗り出す。調査は産業界や大学などに委託し年内に始める計画で、5月にも委託先の公募を始める。海に囲まれた日本は、洋上風力発電に適した海域を多く抱える。NEDOは近海に浮体式を導入する可能性を技術や経済性の面から探り、自然エネルギー地球温暖化対策と産業競争力の強化策に生かす道筋を広げたい考え。RMT
洋上風力発電設備には2種類あり、一つが水深50メートル程度までの浅い海底に風車を固定する「着床式」だ。もう一つが50〜200メートルという深い海域に適した「浮体式」で、風車を支える土台を浮かべてチェーンなどでつなぎ止める仕組み。
すでに世界45カ所超で1000基以上の洋上風力発電が稼働し、この分野の開発が盛んな欧州で大規模発電所が相次ぎ誕生している。例えばデンマークでは、20万世帯分の年間電力消費量に相当する91基の風車を建設する計画が具体化した。
ただ、日本の開発は発展途上にあり、NEDOが昨夏から着床式の実証研究を進めたばかりで、欧州の後塵を拝しているのが実情だ。今回の調査の背景には、そうした現状を打破したいとの危機感がある。
特に浮体式は先行するノルウェーを除くと世界各国がようやくスタートラインに立ち始めた未開拓分野だけに、競争優位性を発揮するチャンスが残されている。日本風力発電協会の斉藤哲夫企画局長は「造船や機械などのモノづくり技術を生かせば、浮体式で世界のトップランナーを狙える」と強調する。
こうした期待を背に、NEDOは浮体式の調査を2段構えで急ぐ方針だ。まずは浮体式の実現可能性を探る先行調査を年内に実施。その上で来春までに実証研究前の本格調査に着手し、調査委託先も改めて募る。これを踏まえ、実証機を設置し実用化に向けた課題を洗い出す。
件そろう洋上
世界的に洋上風力発電の導入機運が高まる理由は、陸上に風力発電に適した土地が少ないからだ。その点、洋上は「発電を行いやすい条件が整っている」という。風速が陸上の1.2倍以上と強く、風の乱れも小さいほか、景観や騒音などの環境問題も引き起こしにくい。
NEDOは洋上風力発電を深い海域に低コストで建設するためのノウハウの獲得を進めたい考えだ。風車の大型化によって1機当たりの発電出力が増大すれば、発電設備の数が減る。浮体式の場合、風車を載せる基礎構造物の建設に多額の費用がかかるが、大規模化すれば基礎部分の設置コストを下げられる。
これは発電コストの低減にもつながる。導入が進む陸上風力の発電コストは、1キロワット時当たり10円前後。現在の浮体式洋上風力は陸上風力の倍以上になるとみられるが、中長期的には陸上と同水準を目指す。
洋上風力発電の可能性はどの程度か。NEDOは、日本の岸壁から30キロメートル離れた深さ200メートルまでの海域に風速毎秒7メートルの風が吹くと仮定した場合のエネルギー利用可能量を試算した。それによると約12億キロワット。これは洋上風力発電設備を可能な限り敷き詰めた場合の数字だ。
東京大学大学院の石原孟教授によると、さまざまな条件を考慮して発電設備の設置可能領域を絞った場合、4800万キロワットの設備容量を確保できるという。風力の稼働率を3割と試算すれば、100万キロワット級の原子力発電所18基分に相当する規模だ。
その上で石原教授は、産学官の技術開発を無駄にしないためにも「国家目標と戦略をいち早く作るべきだ」と指摘する。米国では2月に省庁横断的な洋上風力戦略を発表、中国や韓国も約20年後を見据えた導入計画を策定しており、日本の巻き返しが急がれている。ラテール RMT

各国でそれぞれオリジナルコンテンツがある

GFは14か国語でローカライズされているということでしたが、各国でそれぞれオリジナルコンテンツがあるのでしょうか?
RMT
 国によって期間限定イベントなどは変えていますが、オリジナルマップは日本だけです。
補足しますと、日本オリジナルマップに関しては、日本専用ではなく日本のGF運営チームが企画したというのが正確な表現でしょうか。日本発のこのマップは、現在では各国に配信されています。
 アエリアと提携したときから、日本のマーケットは大事にしていこうと考えていました。開発チームの総意として、運営であるアエリアと日本のプレイヤーの意見を重要視し、できる限り要望に応えようと努力してきました。
 こちらから企画を出すと、すぐに作業に取り掛かってくれまして。企画を出してから実装に至るまでの時間は……とにかく早く仕上がったことを覚えています。なんでも、ほかの作業を止めてまで、日本の企画に専念してくれたのだとか。
 ほかの作業を止めるというのは英断だと思うのですが、なぜそこまで日本にこだわったのでしょうか。
 GFは私達X-LEGENDにとっては、初めて成功したタイトルです。思い入れも強く、他国語でサービスを開始することには慎重になっていたんですね。そして、初めての他国語サービスというのが日本で、「日本で成功しなければ、他国でも失敗する」という覚悟にも近い思いを抱いていました。
 グローバル展開の前に、まずは日本で成功する。そのために日本の企画に集中していたのです。東京ゲームショウでは他国からのオファーも舞い込みましたし、この判断は間違っていなかったと思います。
 GFの開発チームは、小さい頃から日本のアニメやゲームで遊び、そういった日本の文化で育てられたような人が大勢います。そういった背景がありますので、制作の過程でも「こうしたら日本でも人気が出るのではないか」と常々考えていたわけです。
 実際、日本でサービス開始直後から人気になったものですから、私達はいっそうガムシャラにがんばっていこうと一致団結しました。
 運営チームとしては、GFのほのぼのとしたゲーム観がお客様に受けられられているのではと考えています。レベル上げや各コンテンツで遊びつつ、ギルド単位でチャットを楽しむ、コミュニケーションのツールとしての役割も大きいのかなと考えています。
 本国である台湾と日本、ゲームの仕様は同じなのでしょうか。
 サービス開始前の段階ですが、まずは操作体系の根本から見直して、日本のお客様向けにチューンナップしました。
 あとは、台湾では課金アイテムを使わないと都市間の瞬間移動ができなかったのですが、このシステムは日本には合わないと判断し、改善してもらいました。開発元からは、収益を得るために必要ではないかと意見もされたのですが、私達GF運営チームとしましては、プレイヤーの皆様にとって便利な機能はそのまま使っていただき、収益はアバターアイテムのような別の分野で得るべきだと考えました。
 先日、2人乗りできる乗り物を実装したのですが、こちらもお客様から実装してほしいと多くの意見をいただいていて、ようやく願いが叶ったシステムですね。ほかにも、ひな祭りや子供の日のこいのぼりなど、季節に合った期間イベントも台湾と日本では異なっています。
 運営と開発で、意見の食い違いから対立するようなことはありませんでしたか。
 運営も開発もお客様に喜んでもらうサービスを目指しておりますので、こちらで多少無理なことを言っても開発チームにはなんとか応えてもらっています。
 開発チームの方にお聞きしたいのですが、日本の運営から出された要望で、これは厳しいだろうと思った案件などはありますか。ラテール RMT

待望の新職業を含む大型アップデートを実施する

ゲームオンの運営するMMORPGRED STONE』では、2010年4月下旬に、待望の新職業を含む大型アップデート“2010.04 SOUL BRINGER UPDATE”を実施する。RMT
このアップデートでは、その名の通り、魂を操る新職業「霊術師」が追加されるほか、成長させることによりどんどん強くなる「インフィニティ武器」など、新たな要素も多数実装される予定だ。高レベル向けのダンジョンの追加や新規便利アイテム、そしてインターフェースの調整など、初心者から熟練者まで注目のアップデートと言えるだろう。
今回は運営元のゲームオンにお邪魔してアップデートのポイントをうかがうとともに、オープンテストとして実施されたテストサーバでのプレイの様子を交えて各種要素を紹介していこう。
なお、今回紹介する要素はテスト段階のものであり、すべてが4月下旬に実装されるとは限らないのでご注意願いたい。
RED STONE』で新職業が追加されるのは、2006年7月のネクロマンサー/悪魔以来の3年9ヶ月ぶり。今回追加されるのは霊魂を操り、その力を使って戦う「霊術師」という職業だ。一般的な霊術師というと魔法使いのようなイメージを思い浮かべるかもしれないが『RED STONE』の霊術師は大鎌を振りかざす女戦士。どちらかと言えば死神に近い印象を受けるかもしれない。
とはいえ、霊術師のスキルは多岐に渡り、敵を弱体化させたり、フィールド自体に影響を及ぼすものや、パーティーメンバーを強化したりするもの、そしてもちろん強力な攻撃スキルなど、様々な育成方法が考えられる。反面、すべてのスキルを修得するのは難しく、どのように育成するかをよく考えながらスキルを伸ばしていく必要があるようだ。
女性上位の部族出身で巨大な鎌を使う戦士にして魔法師。霊術師という言葉からは連想しにくいが、戦士としても優秀。鎌を振るうには相応の「力」も必要となる
霊術師の特徴としては、前述したように味方や敵へのBuff、Debuffスキルが特に充実していることが挙げられる。既存の職業との差別化とも言えるこの豊富な支援妨害スキルは、『RED STONE』の人気コンテンツのひとつである攻城戦を始めとした対人戦全般での活躍が期待されている。対人戦において、敵や味方に霊術師がいるだけで、その戦略戦術がガラリと変わってしまうと言っても過言ではないだろう。ギルドやパーティーに1人以上は組み込んでみたいキャラクタだ。そんな魅惑的な霊術師でプレイしたい場合は、アップデート後に新キャラクタ作成を行えば新たに霊術師が選択できるようになっている。霊術師に関して言えば、だれもがレベル1からのスタートとなるので、今まで『RED STONE』が気になっていたけれど始めるきっかけをつかめずにいた新規プレイヤーにとってもチャンスかもしれない。
もちろん、霊術師でスタートしてもメインクエストなどは進行可能となっている。ただし、後述するインフィニティ武器に関しては、残念ながら霊術師用の鎌 はまだ実装されない。
このインフィニティ武器は職業ごとに1種類ずつ用意されており、特定の強化材料を集めることで最大10段階まで成長させることができる。成長した武器は性能が高まるだけでなく、レベルに応じたエフェクトも用意されているので、できるだけ高段階に成長させたいところだ。
インフィニティ武器を成長させるにはギルドダンジョンでドロップされるアイテムが必要となる。また、成長の成功率も設定されており、段階が高まるごとに成功確率は低くなる。成長に失敗すると、1〜6段階の場合は成長度合いが1段階低下し、7〜9段階の場合はなんと 1段階目まで戻ってしまう。
とはいえ、6段階の時点でも、インフィニティ武器実装前の最高峰の武器と比べて遜色のない強さを誇るとのこと。また、インフィニティ武器自体は複数所持することが可能で、取引もできるらしいので、他人から譲り受けたり、商売の種にしたりするのもいいかもしれない。
なお、あまりに高額取引の場合、今までは取引可能金額を越えてしまうということもあったが、今回のアップデートで1億ゴールドの価値を持つ「金のインゴット」が実装される。いったん換金する必要はあるが、実質的に所持ゴールドの限界値が上がったのはうれしいところだ。
今回のアップデートで新たなダンジョンとして追加されるのは「ガルカス悪魔軍集結地」。ワールド西端に位置する「ナラダ平原/ウエストスワンプ」フィールドの140,40付近にあるダンジョンで、やや高レベル向け。全2層からなるマップで、内部には多数のクエストが用意されており、それぞれをクリアしながら奥地へ進み、2層目の中央司令部にいるボス「ガルカス」を倒すことが目的となっている。
同じギルドのメンバーだけで入場できる“ギルドダンジョン”として実装されている「古代都市タティリス遺跡」。インフィニティ武器もこのタティリスが鍵を握っているが、今回のアップデートでは新たな階層に踏み込めるようになる。新たに行けるようになるのはB7階とB9階。
古代都市タティリス遺跡7階。荘厳な装飾が施された風景は、一見ダンジョンとは思えない。しかし、周囲には強敵が……
古代都市タティリス遺跡7階。荘厳な装飾が施された風景は、一見ダンジョンとは思えない。しかし、周囲には強敵が……
 また、これらの階層に入場するにはレベル以外にも制限があり、B7階への入場はギルドホールランク4〜5を所持していること、そしてB9階はギルドホールランク5を所持しており、なおかつ土曜日が日曜日であることが条件となっている。
ただし、便利アイテムである「コスミックストーン」を所持している場合、1〜7階への入場制限は緩和され、ギルドホールランクに関係なく入場が可能になる。
なお、B9階への入場制限は緩和されないので注意しよう。
霊術師や新ダンジョンなどに注目が集まっているが、アップデートにより、ついに2次転生が可能になるのも忘れてはいけないポイントだ。2次転生は、1次転生と同様600レベル以上から行うことができ、再度1レベルに戻って育成を行うことができる。
また、これまで説明してきた以外でも、新規便利アイテムの実装も予定されている。ギルドダンジョンへの入場制限を緩和する「コスミックストーン」、HP を100%回復させる「ファーストフルヒールポーション」など、強力なアイテムがラインナップされている。ただし、これらは4月下旬に一気に実装されるとは限らないとのことだ。
RED STONE』待望の大型アップデート“2010.04 SOUL BRINGER UPDATE”は、初心者から熟練者まで注目のアップデートと言えるだろう。大航海時代 RMT

桜が満開なこの季節

 きょ、今日こそは、彼にアタックするんだから!RMT
 桜が満開なこの季節、あたしは十字路の交差点で、彼が通り過ぎるのを待っていた。私の高校の王子様、大野陽介さん。
 すらりとした体、180cmの高い身長、気品あふれる顔立ち、きりりとした眉、それでいて笑った時の横顔はとてもさわやかで……はぁ、思い出しただけでもため息が出ちゃう。
 頭もよくて、運動神経もよくて……ああ、テニスをしているときの陽介さんはまるで蝶が羽ばたいているよう……かっこいい。
 今までは遠くで見ているだけだったけど、話をしたい、もっとお近づきになりたい。そんな気持ちがむくむくと膨らんできてしまった。
 
 彼とお近づきになるにはどんな方法があるか一生懸命考えた……引っ込み思案なあたしが思いつくことができたのは、たまたま交差点でぶつかっちゃったりして、そこから登校を一緒にするって事だけ。

「あまりに平凡すぎる思いつきだけど……」

 漫画ではよく見かける、ありふれた方法だけど、それくらいしか思いつかなかった。学校の中で話しかけるなんてこと、あたしには無理だ。
 準備は万端だ……必ず陽介さんは土曜日の朝6時頃のこの時間帯に、テニスの部活に行くためにこの道を通るということは、友達から聞いて知っている。格好も自然な雰囲気を醸し出さないと。パンを口にくわえ、リボンはあえてだらしなく締めて、ボタンも1個外して、慌てている雰囲気を出す。そんな風な格好をしておけば、きっとあたしがわざとぶつかりに行ったなんてこと、気づきもしないだろう。
 そのまま、カバンの中に準備していたあたしの手作りの桜餅を出して、一緒に食べちゃったり、『この桜餅を食べながら、花見でもしませんか?』なーんて、なーんて!
 はぁ……楽しい想像がどんどん膨らんでくる。
 そろそろ陽介さんがこの交差点を通る頃……ちらりと交差点の角から顔を出して頭を見ると、学生服を着た陽介さんがテニスバッグを抱えながらこちらに歩いてきているのが見えた。

「……いよいよ、一世一代の大勝負よ。頑張れ、さくら、まけるな、さくら。女は度胸よ」

 あたしは自分の名前を誰にも聞こえないような小さな声でぼそぼそとつぶやきながら、自分自身を勇気づけた。徐々に陽介さんがこちらに向かって歩いてくるのを感じる……。

 よしっ、今だ!

「ち、ち、ちこくちこくー! きゃっ!」

 そう叫びながら、タイミングを見計らってあたしは飛び出した。

「わっ!? ふぎゃっ!?」

 どしん、交差点を通ろうとした人影にアタックをかけた。よろめきながら、そのまま2人そろって道路倒れこむ。

「ご、ご、ごめんなさい! あ、あのあたし! 二宮さくらって言います! 一緒に桜餅食べませんか!?」

 あたしは彼にたおれこんで起き上がらない格好のまま、適当なことばかりを言ってしまった。
 ……な、何言ってるんだあたしは!? ぶつかっていきなり桜餅とか!?

「いつつつ、だ、誰だよ突然……交差点で突然飛び出してくるんじゃねえよ」

 ……あ、あれ? 陽介さんの声ってこんなに野太かったかな? 何か変なような……。
 慌てて体を起こしてぶつかった人を見る。あれ? 陽介さんに比べたら、背もなんだか小さいような……顔も角ばっているような……ずんぐりむっくりのげじげじ眉毛……ぎょろりと大きな目玉……服装も学生服じゃなくてお店屋さんの板前さんみたいな格好のような……。
 どこからどうみても陽介さんじゃない。

「誰ですかあなた!?」

「俺のセリフだよ!? お前こそ誰だよ!?」

「あたしの陽介さんをどこにやった!?」

「俺は大吾だよ!? 意味が分からないよ!?」

 こ、こんなわけのわからない人にかまっている場合じゃない! よ、陽介さんはどこに行った!?
 きょろきょろと左右を見てみると、すでに陽介さんは交差点を通り過ぎていた。そのままちらちらとあたしともう一人の事を、危ない人を見るかのような目で、ちらちらと見ている。

「ち、ちが……こ、これは何かの……」

 違う! 言いたかったけど、声がかすれてしまって、陽介さんのところまでは届かなかった。
 ゆ、夢であって……間違えただけなの! ぶつかるつもりだったのはこの人じゃないの! あなたなの!
 そんな事を思いながら、すがるように陽介さんを見ていたけれど、こちらを見るのをやめた後は陽介さんは足早に立ち去ってしまった。

「終わった……なにもかも終わった……さよなら、あたしの初恋」

「さよならじゃねえよ! なんなんだよあんたは!?」

 先ほど間違えてぶつかってしまった大吾と名乗った男の人がなにかぎゃーぎゃーと怒鳴ってきた。
 ……なによあんた、振られる前に終わってしまったあたしの恋心の事を少しくらい考えてよ。うちひしがれて落ち込んでるんだから、話しかけないでよ。

「ええと、クーラーボックスクーラーボックス……って、ああああ!? さ、さかながあ!?」

 ……何叫んでんのよ。魚ごときで女々しい。
 あたしは立ち上がって、スカートについてしまったほこりをはたいて落とした。倒れたときに吹っ飛んでしまったカバンも拾って……はぁ、今日はもう何もする気にならない……家に帰ろうかな。

「おい、ちょっと待てい!」

 そのまま家に帰ろうと歩き出そうと思ったその時、先ほどの男の人が話しかけてきた。
 めんどくさいなあと思いながらも振り返って男の人を見ると、手に魚を抱えて鬼の形相であたしの事をにらみつけている。

「お前! この鯛どうしてくれんだよ!」

 ……何を言っているんだろう? はぁ、落ち込んでるのにからまれて、まさに泣きっ面に蜂って感じ。

「鯛だよ鯛! あああ、今日のメイン料理だってのに! 道路に削られて傷だらけになっちまって」

 ……鯛? へぇ、これが鯛なんだあ。
 大吾と名乗る男の人がなぜ怒っているのかわからず、あたしはただぼけっと鯛を見つめていた。

「今日、俺の親友の結婚式なんだよ!」

「それはめで『たい』」

「ふざけてんじゃねえ! そうだよめでたいんだよ! だからこそ、盛大に祝ってやろうと思って、一番いい鯛を買ってきたってのに。この時期の鯛って言うのは産卵期で脂も乗っててめちゃくちゃうまい鯛なんだ! 春の祝い事にはこれ、というほど縁起物の鯛で、この時期の鯛を特別に桜鯛って言うんだよ! そんな縁起のいい鯛だってのに、こんなに傷だらけじゃ逆に縁起悪いじゃねえか!」

 ……あれ? も、もしかしてあたしは今、かなりまずいことをしてしまったんじゃ……。
 確かにところどころに道路にひきずって傷がついている感じがする。素人のあたしが見ても気づくくらいなんだからよっぽどだと思う。ようやくあたしはすこしずつ悪いことをしてしまった気持ちが芽生えてきていた。

「あああ、どうすんだよ。……今から市場に戻っても、もういい鯛は置いてないだろうし。メイン料理がない結婚式の料理なんて……くそっ、あきらとまこにうまいもんを食わせてやろうと思ってたのに……」

 えっと……えっと、あ、あたしのせいだよねこれ。ど、どうにかしないと。
 今からあたしが代わりの鯛を……ってそんなのあたしどの鯛がいいかなんて知らないし、魚の良し悪しの見分け方なんてわかりっこない。

「ご、ごめんなさい……」

 何も思いつかなくってただ頭を落として謝った。
 ひとしきり怒鳴って、はぁはぁと息していた大吾さんは、少し落ち着いたみたいで、いくらか声の調子が柔らかになって返事をした。

「あ、ああ……いいよ。俺も見ず知らずのあんたについカッとしちゃったよ。制服って事は高校生だろ? 大の大人が高校生に怒鳴ったりしたらいかんよな、悪かった。それより、何か代わりの物を考えないと……鯛の代わりかあ、なにがあっかなあ」

「あ、あたしも一緒に考えます!」

「ん? いいや、別にいいよ。気持ちだけ受け取っとく。ありがとな」

 そう言って、クーラーボックスを抱え立ち去ろうとする大吾さんという男の人。
 そんな訳にはいかない。もとはと言えばあたしがぶつかっていったせいだ。慌ててあたしは離されないように大吾さんの後ろをついていく。
 後ろに付いてきてるのに気付いているのかいないのか、大吾さんは後ろを歩いているあたしの事は気にもせず、『ううん』とか『あああ』とうめいている。
 桜鯛に変わるものを考えるってとっても大変なんだ……。

「だ、大吾さん。今どこに向かっているんですか?」

 ただただ後ろをついてくのも気まずくなって、あたしは大吾さんに声をかけた。
 大吾さんは後ろをちらっと振り返ってあたしの事を見た後、また前を向いてあたしの質問に答えた。

「その親友の披露宴が行われるホテルだよ。他の食材は全部ホテルに届いてるし、厨房に立ってから、料理を考えるのもありかなと思って。……しかし、メインの食材だけはどうしても俺が選びたいって言って、市場に買いに行ったんだけど……まさかこうなるとはなあ。っていうかお前、別についてこなくてもいいぞ」

 『はぁ』と大きなため息をついて、大吾さんはとぼとぼと歩く……あたし、ものすごく悪いことをしてしまった。大吾さんという人、とても落ち込んでいる。けど、鯛のかわりなんて、何がいいんだろう? 大吾さんの寂しそうな背中を見ると、どうにかお手伝いできないか考えるのだけど……やっぱりだめ、全然思いつかない。




 結局何も思いつかないまま、披露宴の会場までついてしまった。
 大吾さんはエプロンをつけて、黙々と準備を開始している。けれど、やっぱりその顔はどこか暗い顔をしたままだ。大吾さんも桜鯛に変わるメイン料理が思いついてないみたい。
 何かあたしも手伝おうと思ったけれど、大吾さんの手際の良さに何も手を出せなくなってしまった。
 駄目だ、このままじゃあたし、足手まといのままだ。なんでもいいから桜鯛に変わるものを考えて、大吾さんに元気になってもらわないと。落ち込ませた原因を作ったのはあたしなんだから。
 桜鯛に変わる、何かヒントになるものでもいいから、もしかしたら何かがあたしのカバンの中に入っているかもと、あたしは何かないかとごそごそとカバンの中を探りはじめた。
 ヘアピン、ゴム、ストラップ、手鏡に櫛……その他小物グッズが盛りだくさん。駄目だ、こんなもの料理には全く関係ない。全部役に立たない。
 さらに何かないかとカバンの奥の方の物に手を伸ばした。

「あっ、大吾さん大吾さん! 桜鯛に変わるものとして、これはどうですか!?」

 たまたまカバンの奥に入っていたものを取り出して、大吾さんに見せる。

「んあ、突然声を出したりしてなんなんだ? ……生徒手帳みたいだが、それがどうかしたのか?」

「学校名をよく見てください!」

「……『桜台高等学校』」

「桜台、さくらだい、桜鯛! どうですか!? 桜台中学校の生徒手帳もあります!」

「あほか! それでどうしろっていうんだ!」

 ……やっぱりだめかな。実は桜第一小学校の生徒手帳も持ってたりするんだけど。

「それじゃ次はこれでどうです!?」

 そう言ってあたしは手帳をしまい、新たに別の物を出した。

「……なんだそれ」

「タイツです!」

「そんなん出してどうするよ」

「桜色のタイツです! 『桜色のタイツ』『桜タイツ』『桜タイッ』」

「どっかいけよ!? 邪魔するなら帰れ! ってかなんでそんなん持ってんだよ」

 今日の花見で何か陽介さんに色仕掛け出来ないかと……と、今は陽介さんの事より、大吾さんの事を考えないと。

「こうなったら、あたし……脱ぐしか」

「意味が分からないよ!」

「あたしの名前、さくらって言うんです! 『さくらの裸体』。さくらたい!」

「もう出てけー!」

 そう怒鳴られて、厨房から追い出されてしまった。
 もう一度中に入ろうとしたけれど、内側から鍵を掛けられてしまったようで、押しても引いても全くびくともしない。
 諦めて近くにあったソファに腰を下ろす。色々なものを出したカバンの中には、花見の時に食べれたらいいなと思っていた桜餅が4つ、ぽつねんとさびしそうに入っている。

「はぁ……あたしってば、何やってるんだろ……」

 怒られて当然だ。せっかくのハレの日、大吾さんが親友の為に精いっぱいのもてなしをしようとしたのを台無しにして。フォローしようとして一生懸命考えたのに、思いつくのはオヤジかと思うようなギャグのような内容ばかり。結局大吾さんを元気づけるどころか逆に怒らせちゃって……何もかもが空回りして、悪いほう悪いほうに向かってる感じがする。
 なんだか、陽介さんにぶつかろうとしたことが、遠い昔の事みたい……。
 ぽろぽろと自分の目から涙が零れ落ちてきた。駄目だ、悪いのは自分なんだ、自分なんかが泣く資格ないんだ、泣いてちゃだめだ。そう思えば思うほど、逆に涙がどんどんとあふれてきてしまう。

「おいおい、まこ! そんなに急ぐと、せっかくのドレスが崩れちゃうぞ。そんなにあわてなくても、時間は逃げてかないって!」

「なによー! 時間は逃げていくのよ! こんな大事な時間、一分一秒も無駄にしちゃもったいないじゃない! あきらも早く早く!」

 ……誰だろう。涙をぬぐって、ふと目を上げると、スーツ姿の男性と、ウェディングドレス姿の女性の姿が目に入った。
 あ、そう言えば、あきらさんとまこさんって、今日大吾さんが言ってた結婚式の2人だ。あたしのおちこんだ気分とは違って、すごくうれしそうにしてて……大吾さんも、きっとすっごいお祝いをしたかったよね、腕によりをかけたお祝いにしたかったんだよね。
 そう思うと、また目に涙がたまってきた。駄目駄目、せっかくのハレの日に泣き顔なんて、新郎新婦さんに見せちゃいけない。

「……ねえ、あなた。どうかしたの?」

 顔を伏せて、泣き顔を見せないようにしていたら、まこさんと呼ばれていた新婦さんが声をかけてきた。
 目を上げると、まこさんの顔が目の前にあった。とてもきれいな顔、そしてとても優しそうな顔……きっと今のあたしの顔とは大違い。

「ごめんね、突然話しかけたりして。でも何か悲しい顔をしてたから」

「おいおいまこ。一分一秒も惜しいとか言ってなかったか――っていってえ!? そんなハイヒールで足踏むなよ!?」

「空気の読めないあきらが悪い」

 ……いいな。ほんとに幸せそうで。

「あ、あたしになんて構わないでください……大吾さんにたくさん迷惑かけて……2人のお祝い台無しにしちゃって」

「なんの事? あなた、大吾の知り合いなの? 別に時間なんてたくさんあるんだから、のんびり話してみてよ。私たちの友達が原因で泣いてるなんて聞いたら気になってしょうがないじゃない」

 ……そんな風に笑いながら話しかけてくれる新婦さんを見ていると、あたしはだんだんとこみあげてきてしまった。初めて会う人に自分の馬鹿なことを話すなんて普段だったら考えられないけど、新婦さんの笑顔を見ていると、この時はなんだかすべてを正直に話してしまいたくなった。

「ご、ごめんなさい!」

 一言目が出ると、せきを切ったように話し続けた。しゃくりあげながら、私は今日あったことをすべて新郎新婦の2人に告白した。
 陽介さんにぶつかろうとして間違えて大吾さんにぶつかってしまったこと。
 大吾さんにぶつかった拍子に、鯛がクーラーボックスから飛び出して傷だらけになってしまったこと。
 大吾さんを手伝おうとして生徒手帳とタイツを出して、追い出されたこと。
 カバンの中に残った桜餅を見てたら悲しくなって、ソファに座って泣いてたこと。
 2人は黙りながら、きっと早く披露宴に向かいたいって気持ちもあると思うのに、じっと聞いてくれてた。

「ほんとにごめんなさい! あたしがバカなことしたばっかりに」

 全部話した後に、あたしは深々と頭を下げた。
 怒声や罵りが飛んでくることを覚悟しながら、びくびくと頭を下げて待っていた。
 けれど、とんできたのは冷たい怒声なんかじゃなくて、ぽんぽんとやさしく頭を撫でられる、あたたかな人の手だった。
 おそるおそる、頭を上げてみると、にこやかに笑っている新郎のあきらさんと新婦のまこさんがいた。

「……怒らないんですか?」

「いやいや、こんなうれしい日なのに、そんな事で怒ってちゃもったいないだろ? むしろ見ず知らずの人のはずの結婚式に、そんなに一生懸命考えてくれたさくらちゃんにありがとって感じかな」

 ……絶対怒られると思ってた。俺たちの結婚式を台無しにしやがって! そうののしられるのは覚悟してたのに。

「桜色のタイツも、桜台中学校の生徒手帳も、よかったら俺たちにくれないか? 引き出物って事で。あ、ちょっと厚かましいかもしれないけど、お祝いって事でさくらちゃんが作った桜餅も食べれたらうれしいかも」

 あ、はい。と言いながらあたしは生徒手帳とタイツを手渡した。
 い、いいのかな? 結婚式にこんな変なもの渡しちゃって。

「バカ、引き出物は私たちが送るものでしょ。もらうものは違う言葉」

「あ、そうだったそうだった。もらう側だったらご祝儀でいいのかな? それよりそうと、なあお前、今度、この桜色のタイツはかないか?」

「このバーカ!」

 あははっと笑いながら、あたしの失敗を全く起ころうとしない新郎新婦の2人。
 ……よかった、2人ともきっとメインの料理が駄目になったって聞いてさびしいに違いないのに、そんなことをおくびにも出さない。

「と、いう訳で実は聞こえてるだろ大吾? もうこのお嬢さんを許してやりなよ。そんな事で怒ってないで、もっと俺たちを祝ってほしいな」

「……」

 ガチャリと厨房のドアが開いた。気まずそうに、ぶすっとした顔をして大吾さんが立っている。

「俺はただ……」

「分かってる分かってる。大吾の気持ちなんてよーく分かってるって。ありがとなー大吾」

「……」

 あきらさんの一言で、大吾さんは耳を書きながらそっぽを向いた。まだあたしの事怒ってるのかなとびくびくしてたけど、『あれは照れてる様子だよ』ってまこさんがこそっと耳打ちして教えてくれた。『余計なこと言うな』って大吾さんがボソッとつぶやいてるのが聞こえたけど、その声は確かにさっきまで見たいな怒った成分は含まれてないみたいだった。

「大吾、そんなぶすっとするなって。メインの料理の代わりに、さくらちゃんが作った桜餅がある」

 どういうつながりがあるんだよ……そういう目で大吾さんがあきらさんを見てる。
 うん……あたしの桜餅と大吾さんが作ろうとしてた桜鯛の料理なんて比べられるはずもない、あたしの料理の腕前なんてそんなすごい物じゃないし、食べてもらうのはすごくうれしいけど、食べてがっかりしたりしないかな。

「桜餅だって十分縁起物だぞ。という訳でさくらちゃん、さっそくいただきまーす」

 そう言ってあきらさんがあたしの手元にあった桜餅をぱくっと口に頬張った。
 「うんっ! うまい!」そう言って喜んでくれるあきらさんを見て、ホッとした気分になる。

「……けど、メイン料理の桜鯛がないっていうのはなあ」

「いやいや、何言ってるんだよ大吾。桜鯛もちゃんとあるぞ」

 あきらさんの答えに、どこにだよ、とぼそっと大吾さんがつぶやいた。
 そう、桜鯛はあたしが駄目にしてしまった。桜鯛なんてどこにあるんだろう。

「さくらちゃんと大吾。2人が合わされば、ほら、さくらだい! おお、お似合いお似合い!」

 その言葉を聞いた瞬間、あたしは盛大にこけてしまった。その発想あたしと同レベルですよ!

「お前もかよ!? そう言うギャグもういいから!」 

「いやあ、俺としては、さくらちゃんと大吾って結構お似合いだと思うけどなあ。大吾にはこういう年下が似合うって。それに何より一途だし。大吾も自営業やってると出会いがないだろ? どんな出会いでも出会いは出会い。間違えられただけでも、いいじゃないか。そんな出会いも大事にしなくちゃだめだぞー。桜鯛が結んだ、新たな出会いってね」

 なんなんですか、いいこと言ったつもりですかあきらさん!?

「俺28! 高校生に手を出すとか犯罪だから!」

「そ、そうですよ! あたしまだ16ですよ! 大吾さんみたいな大人の方とはきっと釣り合わないですよ!」

「だいじょぶだいじょぶ。大吾奥手だから、付き合ったことないぞ。恋愛成績は中学生並。十分釣り合うって」

 何が大丈夫か意味不明ですあきらさん! あたしと大吾さんは一生懸命抵抗してたけど、いつのまにやらあたしの携帯電話には大吾さんの電話番号とメールアドレスが。


 ……間違いだらけで、失敗だらけな1日だったけど、結婚式もみんな笑顔で終わったし、大吾さんとも仲直りできたし……終わりよければすべてよし、間違えてぶつかったことも、今日が終わって振り返ればいい思い出。
 この後、あたし、さくらと大吾さんが付き合うことになるかどうか、それはまた、これからのあたしたち次第、かなっ!

FF14 RMT

ゲーム会社の機能には、大きく分けて3つあり

ゲーム会社の機能には、大きく分けて3つあります。1つが、ゲームを制作する開発。もう1つは、作ったゲームをユーザーに知らせる広告宣伝。そして最後の1つが、ゲームをお店に販売する営業です。この3つのうち、開発と広告宣伝は、直接ユーザーに向けた表現をする部署なのでわりと分かりやすいのですが、営業というのは具体的にどんなことをしているのか知らない人も多いのではないかと思います。RMT
ゲーム会社はお店にゲームソフトを売って経営しているわけで、営業さんにはとても大きな役割があります。特に、実績のある続編ものではなく、新たに立ち上げた新規作の販売には、営業さんの力が不可欠です。
そこで今回は、2009年10月15日にPSP用の新規タイトル、アンデッドナイツを発売したテクモの営業さんにインタビューし、ゲームの営業さんがどんな活動をしているのか、アンデッドナイツのような新規作を売る時にどんな苦労があるのか、伺ってみました。
まず、アンデッドナイツというゲームがどんなゲームか先にご紹介しようと思うのですが、一言で表現するなら、三国無双+ピクミンのようなゲームです。なんでその2つを!? と思うような組み合わせですが、やってみると本当にそんな感じなんです。なんとも説明の難しい、営業さん泣かせなゲームを作ったものです。
基本はアクションゲームで、操作は三国無双シリーズに極めて似ています。プレイヤーキャラクターを操作して、敵兵に突っ込み、バッタバッタと切り伏せることができます。三国無双シリーズと大きく違うところは、敵を倒すだけではなく、ゾンビにできるところ。敵に近づきボタン1つで胸ぐらを掴んでゾンビ化。ゾンビになった兵士達は、プレイヤーの言うことを聞く仲間になります。
ゾンビに襲わせ、ゾンビを盾にし、ゾンビを投げつけ、ゾンビに門を破壊させ、ゾンビ橋を渡ります。ゾンビがうろつく中、敵は敵で、弓兵が遠くから攻撃してきたり、象が暴れまわったかと思えば、巨人が登場したり。そこでプレイヤーは、お前は弓兵を襲えと指示し、こっちのゾンビは象に投げつけ、自らは巨人にきりかかってゾンビ化して仲間に、という具合に、戦いながら指揮をとります。
ゾンビと敵でメチャクチャに混乱する戦場を、戦いながら指揮して制圧するのが実に新しく、またゾンビ達が橋になったり放り投げられたりするのが、なんともバカバカしい、味のある一品です。万人向けのタイトルではないかもしれませんが、普通のゲームは飽きてしまったなんていうゲーマーさんにはオススメです。 PlayStation Storeや公式サイトから体験版がダウンロードできるので、気になったらまずは遊んでみてはいかがでしょうか。ドラゴンネスト RMT

ペットレースは、キーボードを使って誰でも簡単に操作でき

RMT本作の次期アップデートとして2010年に発表された「ペットレースシステム」。ペットレースは、キーボードを使って誰でも簡単に操作でき、動物やメカタイプなどさまざまな騎乗ペットを使っていろんなユーザーと一緒にレースを楽しむことができる。
今回報道関係者向けに、一部のユーザーも参加しているテストサーバーでこのペットレースを体験することができたのでレポートしよう。
本レースの参加方法は、メニューでペットレースを選択し、申請を行う。もちろんあらかじめ騎乗ペットをペットルームに格納しておこう。そして出場させたいペットを選択、アイテム設定なども忘れずに。
レースの種類としては、6人まで参加することができ、パーティーを組んで申請、ランダム申請、そしてパーティーを組んでランダム申請する3つのモードが用意されている。また、レースは24時間開催され、勝てばポイントが貯まり、そのポイントをアイテムと交換することができるので、ガンガン遊んでしまおう!
出場するペットにはランクが設定されており、高いランクの方がより使いやすくなっている。ランクは「C-」〜「A+」までとなっている。
星の子ヘラクレスの名を持つ丘。地形が比較的平坦なので、騎乗技術の練習にうってつけ。初心者にもおススメ。急カーブもなく自分のペースを保ちながら進んでいこう。アイテムも取りやすいのでしっかりとゲットしよう!視界も良いのでまずはここで経験を積むのもいいだろう。
1年中凍りついている森林。雪に覆われた果てしないこのコースは視界が悪い。操縦には気をつけよう。このコースはしっかりと形状を覚えてなるべくミスをしないように慎重に進んでいこう。無理にアイテムを取ろうとするとリカバリーに時間がかかる可能性も。
このコースは砂浜が大部分の面積を占め、高い技術と経験がなければ思い通りに走ることはできない。視界は悪くないが足を取られることも多い。アイテムをうまく浸かって切り抜けよう。
きれいな風化岩で作られた壮麗な山の下で、爽やかな風が吹く海岸。直線コース直後の急カーブには要注意。とにかく意地悪なカーブが多い。スピードの調整をしっかり気にしながらドリフトもうまく使っていこう。ドラゴンネスト RMT