次世代機が画面の綺麗さや斬新な操作方法で鎬を削っている中

次世代機が画面の綺麗さや斬新な操作方法で鎬を削っている中、『ゴッド オブ ウォーII』はPS2で発売されたオーソドックスな操作方法のアクションゲームとなる。だが、それでもこの作品は独特で、突出している。RMT
ゲームに映像の美しさが不可欠かどうかと言えば、必ずしもそうではないと思う。ゲーム性さえしっかりしていて表現に不足がなければゲームは充分面白いのである。
しかし、このタイトルのように映像の説得力で没入感が得られるタイプのゲームにとって、やはり画面の綺麗さと言うのは捨てがたい。
PS2の能力を限界まで引き出しているグラフィックは前作よりも確実に進化しているし、何より見せ方が上手い。
誰が巨大な石像と人間を戦わせようなどと思うだろうか。
その類稀なる発想力と、それを実現してしまう技術力に『ゴッド オブ ウォーII』ならではのクリエイティビティを感じるのである。
ゲームの根底にあるのは恐らく日本製ゲームに対するオマージュではないだろうか。ゲームオーバーになったときに直前からやり直せたり、大事な局面の前にセーブポイントが用意されていたりと言った丁寧な作りは非常に好感が持てる。
なので海外製でありながら、多分に日本国産ゲームの匂いもするのである。
海外製ゲームにありがちな「何をしたらいいかわからない」「進行が不親切」「難易度が異常なまでに高い」などといったとっつきにくさは感じられない。
しかしながらストーリー展開や設定は「ンなバカな」と思わず呟いてしまうほど突き抜けている。
まず国産タイトルでは味わえないほど無茶で、派手で、残酷で、予想外である。
日本製のユーザビリティと海外製のクリエイティビティの融合がこのタイトルでは味わえる。
残酷描写があるのでそういったものが苦手な人にはオススメし難いが、多少の残虐性が受け入れられる人には是非プレイして欲しい逸品である。
今や欧米ではXbox360を始め、海外製タイトルが第一線で活躍している。優秀なタイトルはどんどん国内でも販売されているのが現状である。
こういったタイトルに触れることで、アナタの海外製ゲームの認識が変わるかも知れない。
ゴッドオブウォーII 終焉の序曲また来年1月31日は『デビル メイ クライ4』が発売される。
国産アクションの雄がPS3Xbox360でどれほどの完成度を見せ付けてくれるか、そちらも楽しみにしたい。
マビノギ RMT